
文部科学省認定職業実践専門課程
2年制/定員20名
幸せのために、花の美しさを引き出す。
花卉は大切な産業のひとつです。そして育てられた花をデザインすることによって、社会を豊かにしていくのがフローリストです。ギフト、結婚式、店舗、ステージ、イベントなど、様々なシーンで必要とされる花。確かな知識と技術をベースに、花の魅力を最大限に引き出すことができる表現力を持ったフローリストを育成します。
- 目指す職業
- フローリスト/ブライダルフラワーコーディネーター/フューネラルフラワーコーディネーター/フラワーデザイナー/フラワースタイリスト/ガーデンデザイナー/エクステリアプランナー/グリーンアドバイザー/園芸福祉士など
- 目指す職場
- 花卉園芸・フラワーショップ/ブライダル業界/フューネラル(葬儀)業界/教育・福祉業界など
- 取得を目指す資格
- フラワー装飾技能検定(国)/ブライダルコーディネート技能検定(国)/AFT色彩検定/グリーンアドバイザー/商業ラッピング検定/サービス接遇検定/エクステリアプランナー
主なカリキュラム
1年次
花の鮮度を保つための下処理をはじめ、生きた花を扱うための基本を学び、多くの花に触れながら花束やアレンジメントの基礎を身につけ、ブライダル、色彩、接客、デッサンなど、フラワーデザインに必要な技術を段階的に学習します。
- デザイン発想・基礎造形Ⅰ(90)
- フラワーアレンジメントⅠ(90)
- イベントアレンジメントⅠ(30)
- フラワー装飾法Ⅰ(30)
- 園芸Ⅰ(30)
- ガーデンデザイン(30)
- 環境デザイン論Ⅰ(30)
- ブライダルコーディネート(60)
- 接客マナー(30)
- サービス接遇(30)
- フラワービジネス論(60)
- フラワービジネス演習(30)
- ショップマネージメントⅠ(30)
2年次
テーマや場所に合わせた花束やアレンジメントなどの作品作り、生花店や園芸店でのショップ研修など1年次に基礎をもとに実践的な技術を習得します。さらにグループによる造形作品制作など、より高い技術やコミュニケーション力を習得します。
- デザイン発想・基礎造形Ⅱ(60)
- フラワーアレンジメントⅡ(60)
- イベントアレンジメントⅡ(30)
- ブライダルフラワーアレンジメント(30)
- 生け花(30)
- フラワー装飾法Ⅱ(60)
- 園芸Ⅱ(120)
- 環境デザイン論Ⅱ(30)
- ビジネスプランニング(60)
- ラッピング装飾(30)
- ショップマネージメントⅡ(30)
- 卒業制作(90)
PICKUP

店舗経営
接客やプレゼンテーション、資料作成など店舗経営に必要なビジネススキルとともに、協調性や思考力なども養っていきます。

フラワーアレンジメント
CMフォトやフラワーディスプレイを経験し、シーンに合わせた表現力や作業のスピードなど、フラワーアレンジメントのスキルを磨いていきます。

造形と花
テーマから導いた自由な発想で作品を創作する実習課題。校内のあらゆる場所を作品表現の場とし、空間表現していく力と技術を身につけます。
アドミッションポリシー[求める学生像]
- 世界・未来・人の心を美しい花で輝かせたいと思っている人。
- 他者の意向を読み取り、理解しようとする姿勢、さまざまな視点から物事を考えることができる人。
- チームで行動する協調性を持ち、花の命と向き合い責任ある行動ができる人。
- 変動する社会状況に興味や理解を示し、さまざまな人の未来を想像する柔軟性を持っている人。
教員からのメッセージ

花の美しさを引き出し
誰かの想いを届けることで、未来は少し変わります。
母の日の感謝の気持ちや大切な人へのプロポーズ、ピアノの発表会。フラワーデザインは、言葉だけでは伝えきれない誰かの想いを花に託して届ける仕事です。だからこそ他者の気持ちを理解する力、自分の提案を伝える力が求められます。単にアレンジメントを作るだけではなく、そのままでも美しい花の美しさと可能性をより引き出すために、花材の品種やそれぞれの扱い方、空間表現、デザイン発想など幅広い知識と技術を身につけます。覚えることは想像以上に多いかもしれませんが、生産者さんから花の命をお預かりして、誰かに繋げる仕事はとてもやりがいのあるものです。花がある豊かな空間はたくさんの人を笑顔にできます。花によって多くの幸せが広がることを願い、人の未来や環境に関わっていきましょう。
小畑 裕美
フラワーデザイン科 専任講師
フラワーデザイン科の特色
01市場から直接仕入れる新鮮な生きた花材

市場から届く花材を扱いながら
処理の基本を徹底的に学びます。
日本有数の花の産地静岡において、静岡デザイン専門学校は花卉市場から直接購入することが認められる買参人の資格を有しています。市場から届く花を下処理することから一週間が始まり、花の鮮度を保つための知識と技術を身につけていきます。2年をかけて様々な品種に触れることで、花の扱い方を習得していきます。
02技術力をさらに高める技能五輪大会

全国大会への出場・入賞を目指して
1年次から指導を受けます。
社会人を含む23歳以下の技術者が競い合う技能五輪において、フラワー装飾での全国大会を目指して技術を磨いていきます。全国大会出場者は、技能グランプリ優勝者でもある久保田広樹先生から直接指導を受けて大会に臨みます。努力の成果が実って3年連続の入賞。2023年の大会では銅賞・敢闘賞を受賞しています。
03地域社会の中で実践力を磨く産官学連携

「TGC しずおか」をはじめ、
花を通じて地域社会と関わります。
企業や行政の方からたくさんの学びの機会をいただき、大きな事業やイベントに参加することで花と社会とのつながりを理解していきます。「SDGs推進 TGC しずおか 2024 」では、出演者ドレスへのフラワー装飾、ウェルカムフラワーの制作アシスタントを担当し、スタッフとしてイベントの舞台裏を経験しました。学んだ技術を実際に活用しすることで実践力も磨かれていきます。
04お客様と向き合う経験を積む実習店舗・イベント参加

実際に接客することで
対応力や所作を学びます。
期間限定の実習店舗をはじめ、オリジナルのショップを企画して、制作したアレンジメント等の作品を販売します。また、時には地域のイベント会場でのワークショップやフラワーショーにも取り組みます。お客様への接客を経験する中から学ぶことは多く、手際よく美しく見せるための動作や、希望に合わせて対応することの大切さを学びます。